映画『サクリファイス』The Sacrifice 【評価】A

映画『サクリファイス』The Sacrifice (2003) 25min 【評価】A 180411

短いがとても重いテーマのドキュメンタリー映画 チェルノブイリ原発事故で事故処理作業をした人々の証言と事故当時の映像を織り交ぜて構成されている。 カメラが写しだすのは、事故当時の1986年、次に1991年、1999年、そして最後に2001年。 時を経るたびに登場人物は減っていく…

ソ連いや、ヨーロッパ全土を救うために立ち上がった(連れて来られた)名も無き兵士たち。 その事故当時どのように作業したかやその後の後遺症が本人の口から語られる。 医者に診せてもこんな症状は見たこと無いお手上げだと言われ、厚い待遇で兵士の未来を約束したソ連政府も結局空手形だった。 事故処理作業をした彼らは、作業直後や数年後に次々と肉体組織が破壊され(JOC臨界事故の被害者症例と同じと思われる)亡くなっていった。 その無念さを慮るとやりきれない気持ちになる。 この映画は原発の是非を問うているものではないが、原発事故処理作業を実際にした人を通じて放射線の危険性が十分に伝わる。