丸岡さん自身の経歴から、うつ病になった経緯そして克服までを書いた自伝的な本。
彼女は普通の女子アナウンサーだと思っていたので、警視庁捜査1課の記者をしていたと知ってかなり驚いた。また、取材をかなりこなしておりどちらかというとジャーナリスト寄りの仕事をしていたという事も知った。 そんな激務をこなすうちに、体調に変化が訪れ、徐々に悪化「うつ病」という病気になったとの事。
自身も認めるプライドの高さや「うつ病」についての取材経験もあった為、自分は違うだろうという思い込みが更に病状を悪化させる原因になったというのも納得できる。 そこまで分析できるほど回復できて、本当に良かったなと素直に思った。
なかなか普通の世界に戻れない人も結構いると聞く。 治すことが出来たという一つの例として、その知名度の高さも利用し本にしたのは結構良い事だと思う(本人も言っているように自身のうつ病体験を本にしたものは極稀である。)。
また、あまりにもタブー視されている「頑張れ」という言葉に一石を投じているのも好感を持てる。そして、心の弱い人がなる病気という偏見に対して「脳の病気」という本質を記してくれているのも良い。
少し褒め過ぎかもしれないが、それだけ良い本だった。
それにしても表紙の写真、とても40代の女性には見えないよなぁ。
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