本『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』池上 正樹、加藤 順子 著 青志社

本『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』池上 正樹、加藤 順子 著 青志社

ダイヤモンド・オンラインのこの連載に加筆・編集した本だと言う。

教育委員会と石巻市長、そして元校長はここまで酷い対応だったのかと、この本を読んでるだけの自分が思うのなら遺族はさぞかし辛いだろうと思う。

しかし、被災者であり大川小教員の中でただ一人の生存者であるA先生は、裏で口裏を合わせるようにと誰かに工作を受け真実で無いことを遺族に直接話す。

その思いを慮ると相当苦しくなる。

だが、医師に止められているからと言って出てこない(出てこれない)のは解明をただ遅らせているだけだと思う。

説明の後、机に突っ伏したまま顔をあげなかったというのも異常である。

その後、自分の言葉で綴ったFAXを送ってるのが数少ない真実となっている。

校長は最低な人間という印象を受けた。

当時、年休をとって学校にいなかったからと言って責任を逃れているようにしか見えない。

他の校長や教員は自分も被害にあっているのに報告義務がある市役所に必死になっていったのにも関わらずだ。

しかも、説明会があった2011年04月09日まで一回も大川小に現状確認や行方不明者の捜索を行ってないという事だ。人間性が問われるのではないだろうか。

写真が趣味で児童を撮った写真を遺族に贈ったというが…もっとしっかり対応をするのが先では無いだろか。

加藤主事のメモ廃棄も常識的に考えてあり得ない。

聞き取り調査方法も被災の混乱があったとしても、あなた本当に教育者?と思わずにはいられない。

この本が世に出された事によって多くの人がこの問題の事を知るだろう。それによって少しでも解明に向かって動きが進むことを願いたい。遺族が求めているのは責任の所在じゃない、真実ただそれだけなのだ。

時折入る、自分の工場や自宅を被災者に開放した社長夫妻や測量をボランティアでやってくれた地元の測量業者の話はこの本の中で心が暖かくなった数少ない部分である。それだけ未だに突破口の見えない内容だ。

参考動画

この本の取材前にテレビで放送された生存者や遺族のインタビュー映像。この本で明らかにされる、誤った解釈がナレーションで放送されている。





あのとき、大川小学校で何が起きたのか

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です