本『家族喰い――尼崎連続変死事件の真相』小野一光 著 太田出版

記者である著者の取材と同時に話が進んでいくスタイル。

何回も時間をかけて取材している様子が伺える。

著者も文中で述べているが、角田ファミリーは主犯の美代子と血のつながりがある登場人物がほとんどいないので非常にわかりにくい人間関係になっている。そこを根気よく一つ一つ埋めていく作業をしているのでなんとか理解できた。

なんといっても実親が子供を殴る蹴るの暴行、そのまた逆で子供が実親を殴る蹴るという普通の世界では考えられない出来事が実際に起こっていたと云うことに衝撃を受ける。

また、被害者やその関係者はなぜそのファミリーから抜けられなかったのかについて、警察が介入してくれなかった(できなかった)からと何度も書いている。確かに親族間の揉め事で警察をやり過ごすこのやり口は狡猾であり、今でも通用しそうな手口である。

  • 実母から売春の仕事を紹介されたという内容に衝撃を受けた
  • 無辜の人生を蹂躙し尽くした六四年の生涯は、かくして身勝手に幕を閉じたのである。
  • つくづく、美代子は罪深いと思う。  被害者はもとよりその周囲の人間の心をズタズタに切り刻み、さらには自分の身内までもが苦しむ状況を作り出した元凶にかかわらず、ひとりその場から早々に逃げ出したのだ。
家族喰い――尼崎連続変死事件の真相
Kindle Unlimited

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